「最後に決めるのは、センパイなんだし。
協力するだけならいいんじゃない?」
遊実の言ってることが正しく思えてきて…
どーすればいいのかわからなくて、うつむく…
「知里は、本当にセンパイが好きなんだね…
知里は、どんな人がセンパイの彼氏だったらいいの?」
突然、質問されて戸惑いながらも顔を上げて、
「そーだなぁ、背が高くて、イケメンで、勉強ができて、スポーツもできて、先生の信頼もあって…
あれっ?これどっかで聞いたような…
」
すかさず
「今朝、澪羅が王子様について教えてくれたのじゃない!」
あっ、そーだ…
「違う違う!センパイにふさわしいのは…
…静香センパイを幸せで笑顔にしてくれる人かなぁ…」
言葉にして初めて気付いた。
私は、静香センパイを幸せにしてくれる人がいいんだ。
センパイが誰かの隣で笑っていてさえくれたなら…
目にじわっと涙がたまる。
ふわっと甘い香りがすると、遊実に抱きしめられていた。
「…知里、大丈夫だよ。センパイは、どこにもいかないから。
柳澤くんの言う通り、知里も恋愛したほうがいいのかもね…」
スッと離れると私の顔を見て、微笑んだ。
「… 遊実ぃ〜
恋ってなんなのかなぁ?
静香センパイより好きな人、私にもできるのかなぁ?」
センパイのこと好きな気持ちは絶対に変わらないけど…
「人の恋愛を応援するところから始めてみたら?
知里がどんな恋をしたいかわかるかもしれないよ!」
「そーなのかなぁ…
そーなのかもしれないね!
まず私、柳澤くんのこともっと知ることにする。
私にはサイテーだけど、センパイのこと大切にしてくれるかもしれない。
それで、ふさわしい人なら、協力する!
こんな感じでもいいかなぁ?」
「十分!」
いつか、静香センパイが1番じゃなくなる日が来るのかなぁ…
そんなこと、絶対ないから!!


