ゆっくりと顔が離れ…
「泣かなかった？」
コックリ頷く。
初めてのキスは甘い甘いものだった…
「泣かれたら、どーしようかと思った…」
人差し指で私の目元に触れる…
「泣かないよ…
ファーストキスは全部、智哉とがいいから…」
やっと叶った想い。
おデコも…
頬も…
目も…
そして、これから智哉の唇が私に触れる
全てが私のファーストキスだよ…
「オレが、知里の一番は全部もらうから」
ギュッと抱きしめられて、耳元で囁かれた。
智哉の言葉に涙がこぼれる。
こんなに、ドキドキして、幸せな気持ち。
ずっと、ずっとかんじていたいなっ…
