「バーカ! 察しろ! 行くぞ!」 グッと手首を捕まれ、引っ張られるように店を出た。 察しろって何を? 今の会話で、察することなんてなかったよね? 店を出て少し歩いたところのベンチに座らされた。 ドンっと智哉が隣に座る。 「何? なんなの?」 察しろって何? 「遊実が疲れていたのも事実だけど、翔平が2人になりたいってことだよ! まっ、レストラン出たらオレも言うつもりだったけど!」 えっ?! そーゆーことだったんだ?! みんなでいた方が楽しいって思ってたのは私だけ?