教室を出ると、体育館目指して急ぐ。
もう少しで帰ってくる時間だ。
校舎と体育館の通路で、智哉と翔平を見つける。
「おぉ、知里?
どーした?」
先に見つけてくれたのは翔平だった。
でも、それを無視して
「智哉、話があるの…
ちょっといいかなぁ?」
「無視かよ!
まぁいいや、先に行ってるから」
ヒラヒラっと手を振り行ってしまった。
ヒュー…
冷たい風が吹く。
でも、私の身体は燃えるように熱くて…
「何、話って。
早くしないと授業に遅れるぞ?」
………。
ヤバい!!
何言うか考えてない…
「あっ、あの…
その…」
「なんだよ?!
あっ、朝のこと怒ってんの?
悪かったって!」
下を向く私を覗き込んでくる。
わっ、近いから!
一歩後ずさる…
「顔赤いし、寒いのか?
だったら、早く戻らないと…」
手をつかみ、歩き出す。
手?!
手が?!
校舎に入り、ズンズン進んで行く。
階段の踊り場まで来た。
ここを上がったら、他の子に見られる…
つないだ手をぐっと引っ張り…
言うなら今しかない!!
ギュッと目をつむり
「智哉、好きなの…
結婚してください…」
ギュッと手に力を込める。


