補習は、昨日と同じ並びで座った。



別の先生が来て点呼だけして行ってしまう。



「さて、始めますか!」



翔平の掛け声で、プリントを始める。



チラリと遊実を見ると、しっしっと手で払われた。


照れてる!



可愛いんだから。



私も頑張ろ!



「智哉…

今朝は、ごめんね…

寝ちゃってて…」



「あっ、あぁ…。

いいよ…」



ポリっと頭をかくと


「オレも…驚かせて、ゴメン…」



顔を背けた、横顔が赤い?



じぃーっと見ていると



「見るなよ!

昨日の復習から」



プリントをわざとらしくガサガサ音を立てる。



「よろしくお願いします」

ペコリッと頭を下げた。