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一人だし、飲み物でも買いに行こうかなぁ…



遊実、大丈夫かなぁ…?




トボトボ歩いていると、静香センパイに会った。




「センパイ!

どーしたんですか?」



「知里ちゃん!

ジュース買おっかなぁってね。

あと…大也の練習見ようかなぁって…」



ラブラブだなぁ…



一緒に歩き出す。




「気になってたんですけど…

なんで付き合うことになったんですか?」



ずっと聞きたかったこと。



「あっ、話してなかったよね…

2学期始めの日の朝、登校したら下駄箱で大也が待ってて。

付き合ってくれって」




恥ずかしそうに、両手で顔を抑える。




「でも、球技大会のあとフラれたって…」



「うん…

バスケしか考えられないって言われたんだけど…

わたしも気になって聞いたら、気持ちが変わったって…」



「そーだったんですね!

ホントによかったですね。

すごくお似合いです」



「ありがとう。

わたしも、こんなことになると思ってなくてビックリしてるんだけど…」


照れくさそうに笑う顔が、愛しく感じる。



角を曲がれば、自販機。