静香センパイは、頭を撫でてくれた。



「知里ちゃんは、悪くないよ。

そんな気持ちに気付いてなかったんだから。

知里ちゃんのそんな気持ちに気付いてあげられなくてごめんね。

私に伝えてくれてありがとう」



センパイの優しい声が、心に響く…



「静香センパイのこと、1番好きだったけど、2番にしてもいいですか?」



「2番で十分だよ…

ありがとう…

これからもよろしくね」



ギュッと抱きしめてくれる。



静香センパイのいい香りがする。



私は、どれだけセンパイに助けられているのかなぁ…







キーンコーンカーンコーン…




「知里ちゃん!時間!」



「キャーー!!

センパイ、ありがとう!

大好き!」



涙をぬぐって走り出す。



私の心は、秋空のようにスッキリと晴れ渡っていた。