帰り支度をしていると




「智哉いる?」




窓から顔を出したのは、





三浦センパイ?



なんでココに??



私の顔を見たセンパイは、「チッ!」と舌打ち。






えっ?何?



私、何かした?







「なんですか?」




柳澤くんの顔は笑ってるけど、不機嫌な声。






「明日から、ちゃんと来るかと思って」






軽い口調で、口の端だけあげてる。




ん?





ちゃんと会話してるはずなのに、




何かバチバチと感じるものがあるのは




気のせい?






「行きます…

三浦センパイもわかってますよね?」




「大丈夫!大丈夫!」




ピースサインで答える。




遊実が中田くんにコッソリと




「何の話?」




「智哉、バスケ部に入るんだって」



後ろからその声を聞いた瞬間



「バスケ部?!」



なんで急に?



部活に入るのは自由だけど、入るなら1学期からでしょ?



驚いた顔で柳澤くんを見ると、眉間にシワ…




…入りたくないの?





「春の大会までの助っ人!

最後の大会くらい勝ちたいから、

頼んだんだ!

なっ?」



「… そーですね…」



冷たい声…



「そんな怖い顔するなって!

悪いようにはしないからさっ」



クスクス笑ってる。