「あたしもトイレ」
気になり急いでトイレに向かったあたしは、柊が出てくるまで、その付近で待っていた。
もしかしてさっきのが気に障ったんだろうか…それだったらあたし…また…
「あれ?夕顔、どした?」
トイレから出てきた彼がいつもの優しい表情に戻っているのを見て、さっきの悲しげな表情は見間違えかと思った。
「あ、いや…ちょっと気になって」
「…夕顔、みんなに俺達が付き合ってる事話したいんだけど」
いいかな?と言った柊の表情がまた悲しそうに見え、胸がギュッと押しつぶされる感覚に。
どうしてそんな顔するんだろう…あたしとカンナは別になんでもないのに…心配なんてすることないのに…どうしたらいいのかもうわかんないよ。
「俺達付き合い始めたから」
トイレから戻るなり柊がみんなに報告すると、一瞬沈黙があったあと、椿が驚きの声を上げ「おめでとう」と言ってくれた。
だけどそのすぐ後、リラくんが椿を連れて立ち上がり、何も言わずに小銭をジャラっと置いたと思ったら、無言のままファミレスを出て行った。
「でるか」
カンナも立ち上がり、ダルそうに伝票を持って会計を勝手に済ませる。
外に出た時お金を払おうとしたが、いらねーと言って受け取ってもらえなかった。
直後に電話がかかってきたカンナとその場で別れることになり、あっという間に柊と二人っきりに。
