それでも僕等は恋を繰り返す



狭いからカンナが何か文句を言ってくると思ったけど、コレといって何も言ってこない。

変だなあと思いながらもジュースを飲もうとしたら、あたしのオレンジジュースがない事に気がつく。

不思議に思い、隣を見るとカンナが勝手に飲んでるじゃないか。

「ちょっと!!何勝手に飲んでるの!それあたしのだよ?」

「いいだろ~寝起きで喉渇いてんだよ。ケチケチすんな」

「ちょっとじゃないじゃん!ほとんど飲んでんじゃん!あ~…あたしのオレンジジュースが…」

キっと睨んだあたしに、カンナが舌をペロっと出したのを見て、思い切り殴りたい衝動に駆られた。

いつか絶対負かす…

「またイチャついてんの?さっさと付き合えばいいのにね」

「はあ?リラくん変なこと言わないで」

そんなこと言ったら柊が…大体コレのどこがイチャついてんだか。どう見ても喧嘩―――

「ちょっとトイレ…」

凄い…悲しそうな顔してた…

柊が立ち上がり、トイレへと向かう前の顔が…凄く悲しそうで。

その顔をさせたのは…あたしなのかと不安になる。