それでも僕等は恋を繰り返す



あたしの手をぐっと引っ張り立たせたと思ったら、そのまま椿の隣に座ったリラくんに目が丸くなる。

え…え…そこあたしの席なんだけど…てかそこにわざわざ座りますかね…

何て図太い神経なんだと思いながらも、リラくんを改めて見ると肌が焼けておらず、白いまま。


「夏祭り以来だね~君らと喋るの」

「あんたバスケでそのあと遊べなかったもんね~インハイお疲れ様。おしかったね」

「椿ちゃんが応援しにきてくれたらもっと頑張れたんだけどな~」

「るせ~な…キノコの声で目覚めたじゃねえか」

「あ、ヘタレくんいたんだ。気付かなかったな~椿ちゃんしか目に入ってなかったから」


相変わらずの言い合いに笑う柊、それを止めようとすることもなくジュースを飲み続ける椿。

…どうでもいいんだけど、あたし立ってるんだよね。座れてないんだよね?

空気になりかけている自分の存在に泣きそうになりながら、リラくんの隣は怖くて座れないため、カンナの隣に無理やり座る。

四人掛けのテーブルだから狭い…