蝉の声がしなくなってきたな…みんなどこに行ったんだろう。
数週間の儚い命…それを全て運命の相手を探すために使い切ったというのだろうか…
だとすればあたしは―――そんなこと―――
「―――うか?夕顔!?聞いてる?」
「…ああ、ごめん。ぼーっとしてた」
学校は午前中で終わり、四人でそのままファミレスに行くことになった。
柊があたしに何か言いたそうだったけど、椿の提案に即賛成してしまったからか、ニッコリ笑ってそこからは何も話していない。
カンナは最後まで寝ていたが、椿と二人で引っ張ってそのまま連れてきた。
「あっれー?お騒がせ四人組発見」
ストローが入っていた紙ごみを丸めて遊んでいたとき、聞きなれた声が聞こえ顔を上げる。
「リラじゃん、何してるの」
リラくんと話すのは夏祭りぶりで、少し緊張する。
―――夕顔ちゃん―――正直うざいよ
あの日以来…ちゃんと目を合わせられない。
「バスケ部の連中らと来てたんだけど、そしたら君達いるからビックリしたよ」
「…え、何で席座って…あんた別の人と来てるんでしょ?」
