歩き出した途端、柊があたしの手を繋いできた。
いつものことなのにドキっと胸が高鳴ったのは、いつもの繋ぎ方ではなく、指を絡ませた繋ぎ方だったから。
こんな握り方誰ともしたことがなかったあたしは、若干顔が熱くなる。
「ねえ、夕顔、柊も一緒に登校ってなんか懐かしいね」
「うん、やっぱ四人がしっくりくる」
「四人じゃないけどね」
―――柊があたし達の輪の中に戻ってきてくれた。
それだけであたしは本当に―――
「カンナ遅いよ!もう掃除も始業式も終わっちゃったよ!?」
夏休み明け、みんなが教室に集り、日に焼けた体を見て、勉強だけしてる人は少ないんだとほっとした。
全校生徒が体育館に集まり、校長先生の話を聞き、暑さと人の多さに酔う人が今年も多数現れた。
バタンと倒れる人を見ては、あたしも倒れて帰りたいと思ってしまう。
なにしろ暑い。汗が止まらない。
掃除も行い、あとはHRだけとなった時、やっとカンナが登校してきた。
