それでも僕等は恋を繰り返す



チャイムが鳴り、結局何を言いかけたのか聞けずに会話が終了。

カンナが椿に怒るなんて―――初めて見たかもしれない。


と同時に柊が教室に帰ってきた。


柊はあたしの隣の席。あたしが窓側の一番後ろの席でその隣。

「…どしたの??」

授業が始まって直ぐ、左頬が真っ赤になっていることに気付いた。

「ん?あーなんでもないよ」

いつもの笑顔でそう答える柊は相変わらず爽やかで。

隙がなさ過ぎて、それ以上は聞くことが出来なかった。


「カンナ~一緒に帰ろう」

放課後、椿とカンナの席まで行くとちらっとあたしを見て何か言いかけたように見えたが直ぐに口を閉じた。

「天羽!先行くぞ」

「あーわり、今日は一緒に帰れねえ」

昔からやんちゃでよく喧嘩していたカンナだったが、中学に入りますます悪目立ちするようになった彼は、不良グループといることが多くなった。

そのためずっと一緒に帰ってたのに、別々になることが多くなった。