だって本当に結くんならついてきそうだし。
お祭りの二の舞はごめんだ。
「あたし鍵持っていくから、仕事するなら集中するだろうし、鍵閉めていいからね。あとお風呂は今沸かしたから、すぐ入ったほうがいいよ。行ってきます」
もう七時がきてるかもしれないと思ったあたしが携帯を見ると後三分。
約束の時間まで後三分だが、近いし走ればギリギリ間に合うと思い必死に駆け出す。
柊は昔から遅刻しない人だったからなあ、急がないと。
「はあ…はあ…あれ…柊?」
公園に着き、荒れた息を整えながら、辺りを見回すが人影はなく。
携帯をもう一度見ると、時刻は七時一分。もう時間はきているが、柊がいない。
「めずらしい」
そのままブランコに座ったあたしは、ユラユラと揺れながら彼の姿を待った。
夜風が涼しい―――外は気持ちいなあ…
「ひゃ!!」
「あはは、可愛い声」
目を閉じて、夏を感じていたあたしは、柊がやってきたのに全く気付かず。
気配を消して近づいて来たのか、首に何か冷たいものを当てられ、驚いたあたしは、勢いよく振り返った。
