それでも僕等は恋を繰り返す



頭がふわふわする―――ふわふわして、足取りもおぼつかない。まるで夢の中にいるような、そんな感覚。

「返事は、夏休みの最後の日に聞かせて」


まさか柊があたしの事を好きだなんて想像すらしてなかった。ずっと好きだったのはあたしの方なのに。

常に優しく、常に笑ってくれる彼の笑顔にどれだけ救われてきたか。


「じゃあ、また連絡する」

「うん、今日はありがとう…楽しかった」


笑ったあたしに彼が微笑み返し、軽く頭を撫でてくれる。いつもと同じ事なのに、違って見えるのは多分―気の所為じゃない。


帰り道何かを話したけど、何を話したかよく覚えていない。

ただ柊からの告白で頭がいっぱいで、そのシーンを何度も繰り返し思い出してはニヤニヤする。

そんな自分が気持ち悪い。

―――両想い…か…


「僕の夕顔!何故電話に出ない!はぐれてからずっと探してたんだぞ!?」

「…ただいま」

玄関を開けて早々に結くんから抱きつかれ、一気に現実に引き戻される。もー気分良かったのに。