「俺、ずっと夕顔のこと好きだった。」
ドンっ!と花火が上がり始める。だけど――あれだけ待ち焦がれていた花火なのに、全然目に入ってこなくって。
あまりに突然の告白に、頭の中が真っ白で――何も考えられない。
次々に空に上がる花火を気にも留めず、彼は更に続けた。
「小学校の時から常に裁縫道具持ち歩いてたよね。ボタンが外れたらいつも夕顔にみんながつけてほしいって持ってきてたの見てさ、そういうところ好きだなーって――ずっと思ってた」
―――何を言っているんだろうと思う。
彼の言葉が全部嘘だとは言わないけど、それでも柊にはずっと彼女がいたのを身近でなくても、同じ学校なら誰でも知っていて。
小学校の時からなんて――じゃあ今までのことはどういうことなんだろうと思う。
正直――驚きと不信感で全く言葉が出ない…
「好きだった…好きだったけど、言えなかったのは…カンナと夕顔がいずれ付き合うと思ってたんだよね」
「はあ?」
やっぱりちょっと今日の柊はおかしい。あれだけ言葉に詰まっていたあたしだったが、今度はいきなり変なことを言い出すから呆れ声が出る。
なんでそこでカンナなわけ??
「…そんなびっくりするとは思わなかったけど、俺はずっとそう思ってた」
「………」
