それでも僕等は恋を繰り返す



はやく花火が始まってくれないかなと思う。

今日はなんだか柊の様子がおかしいから、ちょっと怖くて。

「柊も今日浴衣着てきたらよかったのに」

「あーー。」

「絶対似合うよ!かっこいいもん」

「…夕顔がもしかしたら浴衣着てくるかもしれないと思って…普段着ないものだし、足とか痛くなっても俺がすぐ動ける格好だと大丈夫だし、今日はやめといた。」

先の先までよんで行動する彼は本当に優しくて、その理由にきゅんと胸が締め付けられた。

そういうところをあたしは好きになったんだ。

「でも正直そういう心配いらなかったかな。夕顔、ちゃんと絆創膏はってきてるし」

「はは、下駄だとすぐ痛くなると思って、先に靴擦れしそうな場所に貼っといたんだよね。普通なら見た目気にしてこんなの貼らないだろうけど。本当あたしって女子力低い」

自分で言ってて悲しくなる。でもそれよりも痛くなって柊に迷惑をかける方が嫌だったんだ。


「なんで?可愛いよ。俺はそういうところを好きになったんだ」


―――え?今…なんて…?