それでも僕等は恋を繰り返す



一人笑いながら話すあたしとは対照的に、柊は相槌を打ちながらも、何故か表情がもっと曇っていく。

―――失敗した。

「はーい、次誰やる?夕顔??」

どうすればいいかわからなくなってしまったあたしはパニック状態に。

柊の機嫌はどんどん悪くなる一方だし、どうすればこの状況がよくなるかも全然わからなくて、ただただ焦る。

「それじゃ、やろうかな」

なんかもう帰りたいなと泣きそうになりながら、椿から射的銃を貰おうと手を出した瞬間、

「わるい、こっからは別行動で!」

その手を柊がガッと掴み、そのまま勢い良く歩き出す。

握っている手が少しばかり痛いのは、怒っている表れなんだろうか。

そしてやっぱり手が――あつい。

人混みも気にせずあたしの手をぐんぐん引っ張って歩いていく柊は、何かを急いでいるようにも見えて。

改めて見ると、あれだけ小さかった柊の背中が大きくなったなと頼もしく感じた。

「どこ行くの?」

祭りのある屋台を抜けて人気のない場所にどんどんと進んでいく柊。