「え?いいの?あたしも夕顔と回りたい!!」
浴衣でも遠慮なく抱きつく椿に、浴衣に全然慣れていないあたしは、倒れそうになりながらも懸命に耐える。
その一言で元気になった椿は、カキ氷を買ったあとあたし達三人を連れまわし。
人ごみに紛れないように背の高い三人に必死について行くチビっ子一人。
必死すぎたのか、通り過ぎる人の肩にぶつかり転びそうになった瞬間、
「おっと、平気??」
リラくんがあたしの腕を咄嗟に掴んで支えてくれた。
「ありがと~」
ほっとし息を吐いたあたしは、不安定になった姿勢を戻す。
椿と柊は次の屋台に並んでいたため、こちらの様子には気付いてない様だった。
「ねえ?」
「…ん?」
あの日以来――リラくんと会ったのは今日が初めてで、少し怖い。
彼は思ったことを溜め込まない性格だし、何より目が――彼の全てを悟っているような目が怖くて。
息が―――し辛くなる…
「さっきの何?」
