そう思っていた矢先、カキ氷の屋台の列に並んでいると、聞きなれた声に名前を呼ばれてハッとする。
「ヤッホー」
「椿…リラくんと結局来たんだ」
そこには浴衣を着た椿と同じく浴衣を着たリラくんがいて。
どちらとも凄く似合ってるし、何だかまわりから他の人には出ていないオーラすら見える。
「来れないって言ってたのに」
少しだけムッとしたあたしが、ちょっと棘のある言い方をしてしまったせいで、椿が苦笑いする。
だって一緒に行こうって言ったときには行けないって言ったのに…リラくんとは来るんだと思うと少し悲しい。
「いやいや、僕がどうしても椿ちゃんと来たかったから強引に誘ったんだよ~。ね?」
椿を見てニコっと笑ったリラくんに、彼女がまた気まずそうな顔をした。
リラくんやっぱ椿が好きなのかな~。凄いなあ~こんなグイグイいけて。
「………」
あたしが少し嫌味な言い方をしてしまったからか、それともいつもの四人ではないからか、並んでる間ひたすら無言が続く。幸いなのは周りの雑音でそれがあまり気にならないこと。
「椿とリラくんも一緒に回らない?大勢のが楽しいし!!」
