それでも僕等は恋を繰り返す



「…お久しぶりですね、結城さん。」

お互い笑ってるのに物凄いピリピリした空気を放っているのは何故なんだろうと思いながらも、柊にごめんねと結くんに見えないようにレクチャーした。

すると柊は大丈夫と笑ってくれ、あたしのハンカチで汗を拭った。


「でかくなったなー。おまえも中学3年だろー?もう時期高校生だ。それなのに自分で汗も拭けないのかー?おまえは3歳のガキか!?あ??」


「そうなんですよ、もう178はあって、高校になったら多分180はいくんじゃないですか?結城さんとやっと同じくらいになれたんで、まだまだ若い俺はすぐ追い抜いちゃうと思います。やーでも夕顔に汗拭いてほしかったなー。小さい子が背伸びしながら必死に俺の汗ふくって可愛くないですか?」

……なんだこの二人のピリついた空気。誰か助けて。あたしじゃ制御できない。


「もうやめてよ二人とも。あたしお腹すいたし屋台でなんか食べよ?」

行こう?と柊の腕を掴み強引に人ごみに紛れたあたしは、なんとか兄から逃げようと必死だった。