それでも僕等は恋を繰り返す



「花火大会もついに明日か~」

夏休みに入って十日。ますます暑さが酷くなるこの時期は、あまり家に出たくないのが本音。

それは椿も同じなようで、毎日うちに来ては二人してダラダラと過ごしている。

勿論課題や勉強もしているが。

「柊なんか変わったよね」

夏休みに入って一度だけ椿と柊の話をした。

確かに彼女と別れたと言ってあたし達と居始めてから今日まで、中学から彼女をきらしたことがなかった柊が只今フリー中。

今までなら別れて数時間後には彼女ができていたのに、急にどうしたというのだろう。

しかもあれだけ女の子に囲まれていた毎日だったのに、カンナといるようになったからか、休み時間の度に女の子に呼び出されることもなくなった。

カンナは怖いと一部で怯えられてるから、勝手に女避けになってるんだろうなあ。

まあ、カンナもモテるけどそれはまた人種が違うっていうか…

「花火大会、柊と行くんでしょ?」

「あーうん。カンナも椿も行かないっていうし」