そしてあたしは彼のことが少し苦手だ。
「あれ~?一人??椿ちゃんは??」
「椿は職員室。もう来ると思うよ」
リラくんは椿のことが好きなのかなあとたまに思う。いつも椿を見つけるといち早く駆けつけてくるし、お昼も今日みたいに一緒に食べる時は絶対隣に座る。
何より歴然なのは、他の子との態度があまりにも違うこと。
「そういやさ、」
あー早く来て椿。リラくんと二人ってなんか怖いから―――
「花火大会、結局神代くんと二人で行くの??」
「え…あーうん。みんな行けないって言うし今回は二人で」
「ふーん」
―――この笑ってるのに何かを悟っているような目が…怖いの。
「それ本気で言ってる?」
「………」
ぐっと腕を引っ張られたあたしの顔が、しゃがんだリラくんの顔にぐっと近づく。
「もうちょっとちゃんと周りみなよ~自分のことばっかじゃなくてさ」
耳元でそう言われ固まるあたしを見るなりふっと笑った彼は、じゃーねとそのまま帰っていってしまった。
