それでも僕等は恋を繰り返す



「夕顔、夏休みに入ってすぐ花火大会あるよね?あれ一緒に行かない?」

夏休みに入って一週間くらいしてある花火大会。この辺りでは一番大きな祭りだが、どんなに四人が変わろうと毎年“四人揃って”行っていた。

「あーうん、今年も行くよね??」

だからてっきり柊が言ったのは今回も四人でって意味かと思い、椿に話を振ると、

「あー…夕顔?二人でってこと」

あたしと柊を交互に指差しながら笑顔を向ける彼の言葉を理解するのに数秒かかった。

―――ふたり…?あたしと…柊で??

「え、でも毎年みんなで一緒に…」

「いいんじゃねえの?二人で行けば」

「カンナ…」

「みんなで仲良くお手手繋いで一緒になんて年じゃねえだろもう。俺今年は行かねえし」

なん…で…

「あー…あたしも今年はその日忙しいし、いいかな。二人で行ってきなよ」

「椿ちゃん、浴衣着てきてよ。僕も着るから」

「…リラと行くなんて一言も言ってないんですけど」