それでも僕等は恋を繰り返す



「前田くんか~…」

「…は?付き合うの?」

「うわっ!!!!」


いきなり自分以外の声が聞こえてきて思わず飛び起きると、そこには薄茶色の瞳の彼が…


「ぶはっ色気ねえ声」

嫌味しか言えないこいつのせいで心臓が止まるかと思ったあたしは、そこにあった枕を思い切り投げつけた。

「いって~」

「カンナいつからいたの!?」

「さっき。つーか窓から入ってきたのに気付かないってどういう神経してんだ」

窓からさも当たり前のように勝手に入ってくるあんたの方がどういう神経してんだと言いたい。

さっと窓の方に目をやると、網戸が開けられたままだったので、立ち上がり閉めに行く。

虫入ってきてたらやだな~蚊に刺されるのやだし。

「いいかげん窓から入ってくるのやめてよね~もう中三なんだから」

「ドアから入ってったらお前のシスコン兄貴うるせーんだよ」