泣きじゃくりながら必死に母の体を揺するあたしを一緒についてきてくれたカンナがグッと引き離した。
椿はそんなあたしを見て泣きながら抱きしめてくれた。
柊はあたしの頭を優しくなでて手を握ってくれた。
「俺たちがずっと傍にいる。お前は一人じゃねえ」
カンナの大きな声が病室内に響き渡り、みんなの優しさにもっともっと辛くなってその日は涙が止まらなかった。
あたしにはこの三人がいる。他にはもう何もいらないから、ずっと四人でいれますようにと、ただただ願っていた幼い日々の記憶。
だけど、今ではカンナは別の子達と毎晩遊び歩き、柊はほとんど切らすことなく彼女をつくっている。
中学に入ってからめまぐるしく変わる日常に戸惑いながら、それを寂しく思う。
