「洸太は、美晴を嫌いになったりしないよ。」


ママは、あたしの帯を結びながら言う。


「あんたも大概に洸ちゃん大好き星人だけど、洸太も昔っから美晴大好き星人なんだから。」


「何それ。」


あたしが、ぷっと吹き出すと、


「ほれ!出来た!行っといで!」


と言ってママがあたしの背中を叩く。




「うんっ!行ってきますっ!!」




あたしは、ママに笑顔でそう言って、駆け出した。