その後、場所をかえて、近くのベンチへ
「杉田さんは、僕の事、本当に知りたいのかな」
その時、宮原先輩の言っていたことが、
頭をよぎった。
『今、分からなくてもいいから、
あいつの話聞いて引かないで欲しい』
そう言われたことを、思い出した。
吉沢先輩の事が好きだから、
絶対、引かない。
「はい」
「そっか、不思議だけど、杉田さんには
話せそうな気がする。
少し長くなるよ」
私は、頷いた。
「僕の本当の母さんは、僕が小さい頃に
亡くなったから記憶が無いんだ。
それから、父さんが、僕が四歳の時に
再婚して、そこで、初めて母親って
言う存在がどういうものかを知った。
あの時までは、幸せだったはずなんだ。
小学生になって、友達も出来て、勉強も
運動も楽しかった。
三年生に上がって、色んな友達出来て、
その時に、宮原先輩もと出会って、
クラスにも慣れてきた時。
父さんが、交通事故で死んだ。
いつも、笑いかけてくれて、優しくて、
何かあると直ぐに抱き締めてくれる。
そんな人が突然いなくなった。
心が詰まりそうで、
苦しくて、辛くて、悲しくて、
どうしようもなかった。
その後、母親と暮らした。
直ぐに新しい男作って、僕の事を
お構い無しに再婚した。
子供の一年と大人の一年は違ったんだ。
それで、十二歳の時、弟が出来た。
それから、扱いが一変した。
全部が弟、中心になった。
僕は、邪魔者扱いにされて、家事全般
押し付けられた。
弟の事を見なければならないから、
兄としてお手伝いしなさい。
最初は嫌だった、何でやらなくちゃいけないんだと思ったから、けど、父さんの
形見の本を燃やされそうになった。
それから、言うことを聞くしかないと
思ったんだ。
それから、ずっと、弟の面倒見てる。
そりゃ、そうだよね。
我が子が一番可愛いものだから、
血の繋がりのない、僕なんて、
邪魔者だよね」
凄く泣きそうな顔で、手で顔を隠した。
「杉田さんは、僕の事、本当に知りたいのかな」
その時、宮原先輩の言っていたことが、
頭をよぎった。
『今、分からなくてもいいから、
あいつの話聞いて引かないで欲しい』
そう言われたことを、思い出した。
吉沢先輩の事が好きだから、
絶対、引かない。
「はい」
「そっか、不思議だけど、杉田さんには
話せそうな気がする。
少し長くなるよ」
私は、頷いた。
「僕の本当の母さんは、僕が小さい頃に
亡くなったから記憶が無いんだ。
それから、父さんが、僕が四歳の時に
再婚して、そこで、初めて母親って
言う存在がどういうものかを知った。
あの時までは、幸せだったはずなんだ。
小学生になって、友達も出来て、勉強も
運動も楽しかった。
三年生に上がって、色んな友達出来て、
その時に、宮原先輩もと出会って、
クラスにも慣れてきた時。
父さんが、交通事故で死んだ。
いつも、笑いかけてくれて、優しくて、
何かあると直ぐに抱き締めてくれる。
そんな人が突然いなくなった。
心が詰まりそうで、
苦しくて、辛くて、悲しくて、
どうしようもなかった。
その後、母親と暮らした。
直ぐに新しい男作って、僕の事を
お構い無しに再婚した。
子供の一年と大人の一年は違ったんだ。
それで、十二歳の時、弟が出来た。
それから、扱いが一変した。
全部が弟、中心になった。
僕は、邪魔者扱いにされて、家事全般
押し付けられた。
弟の事を見なければならないから、
兄としてお手伝いしなさい。
最初は嫌だった、何でやらなくちゃいけないんだと思ったから、けど、父さんの
形見の本を燃やされそうになった。
それから、言うことを聞くしかないと
思ったんだ。
それから、ずっと、弟の面倒見てる。
そりゃ、そうだよね。
我が子が一番可愛いものだから、
血の繋がりのない、僕なんて、
邪魔者だよね」
凄く泣きそうな顔で、手で顔を隠した。



