-響也side-










恋羽は俺を庇って撃たれた。







何が無事でよかったんだよ…







俺はお前が撃たれたから全然よかったなんて思えねぇんだよ…







ふと、手術中のランプの方へ目を向けるとちょうど消えた。







ーウィーン







病院らしい音とともに出てきた手術してくれた先生。







「あの、恋羽は…」







「華園さんは一命を取り留めました」







は?華園?







あいつの苗字は百合原だろ?







だけど、俺はそんなことよりも命を取り留めたことに安心した。







「よかった…」







「ですが、意識不明の状態です」







…マジかよ、意識不明って。







恋羽を救うって約束したのに…







まもれてねぇじゃねぇかよ…







「なので、いつ目覚めるかはわかりません…」







「…ありがとうございます」







お礼を言って、恋羽の病室へと向かった。