「はじめまして。毒鬼さん、そして、虎翼さん。蘭華12代目総長、華龍。以後お見知りおきを。」







「へぇ、女だって噂は嘘かwつまんねぇの」







「たかが噂に惑わされてんじゃねぇよ」







戦闘中の私は特攻服についてるフードも被るし、声を低くしてるから男だと思われる。







「おい!お前ら!蘭華の総長が来たからって変わらねぇ!殺れー!」







「「「「おぉぉおぉおおぉ」」」」







ーバキッ







「うっ…」







ーガスッ ドスッ







「ぐぁっ…」







ーボキッ







「ぐぅ……」







毒鬼はもう総長を含め3人だけだった。







咲山組がそろそろ来るはず…







「こーんにーちはー。あれ?総長さん。虎翼でしょ?狙いは」







「咲山さん…それが、応援とか言って蘭華が来ました」







「ほぉ、あの伝説の族か。まぁいい、やるぞ!」







そして、2000人ほどいる咲山組が攻めてきた。







ードスッ







「ぐぁっ…」







ーバキッ ガシャァアァァン







「ぐぅぅ…」







ーガスッ







「ぐはぁっ…」







「まだまだ!弱すぎ」







「まだこれがある」







そう言って組長はナイフを取り出した。







私は素早く裏に回った。







「なっ…どこ行った…」







「こっちだよー」







「くそっ!」







後ろを振り返った瞬間、私は回し蹴りを食らわせた。







ーバキッ







「ぐはぁっ……」







蘭華はどんどん倒していき総長だけになった。







「蘭華の総長さんよぉ。覚えてるか?2年前のあの出来事を…」







ードクンッ







蘇る…あの時の画が。







今でも鮮明に覚えてる…







「あの時の顔は本当に面白かった」







そして、あの時と同じように黒い塊が向けられた。







矛先は…






響也。







鳥肌が立った。







1番銃を向けられてほしくなかった。







嫌だ…やめて…お願い、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!







「やめてぇぇえぇええぇぇ!!!」







急いで響也の方へ走り出した。







ーパァンッ







「うっ…」







「…恋羽…?おい、起きろよ!」







「う、そ…華子、ねぇ、華子っ!」







うっすら目を開くと目の前には蘭々と響也がいた。







「よ、かった…ぶ…じ、だっ…た」







そして私は、意識を手放した。