「はじめまして、虎翼さん。潰しに来ましたー!なんか見物人が大勢いるけどそちらは?」







ーバサッ







蘭華は一斉に特攻服を着た。







いつ用意してたのかw







そんなところもやっぱり蘭華らしい。







「はじめまして。蘭華です。虎翼の応援に来ました」







「おぉ、あの蘭華か。総長消えたんだから相当弱ってんだろうなぁ」







毒鬼の総長がさっきから挑発ばっかしてる。







とにかくうざい!







私はここだ!って言えたらどれだけ楽だろう…







「ねぇねぇ、総長さん。僕たちの総長いないからって蘭華なめてちゃ痛い目に合うよ♪」







出た出たw







春優の目絶対に笑ってないw







殺気が半端ないからね。







「へぇ、それはこっちのセリフ」







「ふーん、まぁいーや。私知らないから」







蘭々も他人事w







「もういい!お前ら行け!」







下っ端に行かせるとか卑怯な総長。







てか、やけになって喧嘩やっても負けるよ?







「「「うおおぉぉぉおぉお」」」







ーバキッ







ードスッ







「ぐはっ…」







ーガシャァーン







「うぅっ…」







ーガスッ







ーボキッ







なんか変な音したよねw







私は知らないもーん!







…にしても、これは危ないかもしれない。







最低でも5000人はいるから続々と出てくる。







数が減ってるように見えない。







でも、確実に減っている。







虎翼は既に肩で息をしている。







龍くんと亮ちゃんもだ。







龍くんと亮ちゃんは…うん。まぁ、年だね。







虎羽兄と雪兄と蘭華はまだまだ行けるけど、咲山組がいない。







「京兄。ごめんね。このままじゃ、蘭華が危ないの。だから、助けに行かせて…もう、あそこには戻らないから」







誰もいない理事長室で1人呟いて特攻服に着替えた。







そして、理事長室から外に通じるドアから出て叫んだ。







「だまれぇぇぇぇえぇええぇえぇええぇえぇぇぇぇぇえぇぇ!!」