私たちは海で存分楽しんだあと、料理を始めた。







夜ご飯はバーベキューとカレーらしく、薪になる枝を集めに私は海辺を歩いていた。







夜ご飯が決まってなかったから、食材だけ用意してもらったんだ。







「よしっ、これぐらいあればいいかな」






結構な量ある薪を抱え、みんなの元に戻っていった。







「ねぇねぇ、君1人だよねー?」







「あんた誰?てか、早く戻りたいんだけど…友だち待ってるし」







「えー、いいじゃん。少しだけ遊ぼうよー」







「うざい」







私を取り囲むように3人の男が現れた。







こいつら一体なんだよ。







世にいうナンパってやつか。







そうか。







こんなにもうざいんだ。







「あのさー、友だち待ってるから戻りた言っつってんじゃん。いい加減やめたら?」







「まぁまぁ、そんな固いこと言わないで。ね?」







あぁ?ね?じゃねぇよ!







「うぜぇんだよ」







少し殺気を出すと、男たちはひるんだ。







「おい、てめぇら俺のもんに触ってんじゃねぇよ」







その直後、声がした。







私はこの声を知っている。







だって、私もよーく知っている響也の声だから。







てか、俺のもんって何!?







私、いつ響也のものになったっけ!?







「ひぃぃ、すんません!」







ナンパ野郎はどこかへ逃げていったからいいものの…







「響也、俺のもんって私、いつ響也のものになった?」







「わ、わりぃ…でも、あれが1番手っ取り早いだろ」







「あー、だね。ありがとう」







「なっ…///」







ん?急に顔赤くしてどうしたんだろう…







「ったく、少しは自覚しろよな…」







「なんか言った?」







「なんも言ってない」







あ、気のせいか。