あれは、2年前…







蘭華は正統派な族で悪い族を倒していった。







そんなある日、クスリに手をつけてナイフや銃を平気で扱う奴らがいた。







そいつらを倒しに行った時のことだった。







今はもうやめちゃったけど、当時の下っ端の1人に奴らの総長は銃を放った。







それを私が咄嗟に庇った。







…はずだった。







ちっとも痛くなくてそっと目を開けると、もう1人の兄である京兄が目の前に立ちはだかっていた。







そして数分後、救急車が来る直前に私の腕の中で息を引きとったのだった。