「ねぇねぇ!恋羽ちゃんと蘭々ちゃんってゆーんだよねー?」







「え、うん」







「僕はね、夕貴(ゆき)!僕たちは虎翼って族に入ってるんだ〜。世界No.2だよ!ほらほら、みんな自己紹介して」







「世界No.2なんだー。すごいね!」







この可愛いのが夕貴か。







「俺は響也(ひびや)。虎翼の総長だ」







俺様っぽいのが響也ね。







「奏紀(そうき)です。虎翼の副総長やってます」







キレたら危ないやつが奏紀。







「羽夜(はや)でーす!よろー」







チャラチャラなのが羽夜ねー。







「よろしくー」







したくないけどね!







「僕たちのこと知らない人なんて珍しいね!」







可愛いなぁ…







「それより、聞きたいことがあるんですが、今大丈夫ですか?」







「あー、うん」







少しの沈黙のあと、響也が口を開いた。







「…お前らは何者だ?」







あー、それねー。







「「ただの女子高生」」







「それはないと思うなぁ。奏紀ね、世界No.3のハッカーなんだけど、君たちの情報出ないんだよね」







羽夜は真剣な顔をして言った。







「そんなこと言われても…」







「そうだよ。私たちなんも知らないもん」







なんたって、私が世界No.1ハッカーでNo.2が蘭々だから。







「まぁいい。それはこれから突き止めてやる」







「もうひとつ話があるんです。あなたたちは、蘭華という伝説の族を知ってますか?」







「「何それー」」







本当は知ってる。







だって、私たちが蘭華だから。







でもね、今は伝説の族になってる。