ーガラッ







「おい、おせ「亮ちゃん!?」







「遮るなよー!」







私の担任は…亮ちゃんだった。







亮ちゃんはイケメンで虎翼11代目副総長だったんだー!







ちなみに、私の従兄弟ね。







知らん人よりかはいいけどさーぁ!







なんで亮ちゃんなんだろーか…







あの人私よりバカだよ。







亮ちゃんに授業なんぞできっこない。







「俺だって授業ぐらいできるぞ!」







「えっ!?なんでわかったの?」







亮ちゃんエスパー…!?







「恋羽、声出てる」







「えー!そんなにー!?」







直さなきゃね。







「ところで私の席は?」







「そこの窓際の1番後ろだ」







「さっすが亮ちゃん。わかってんじゃん?」







私が笑うと、みんなが赤くなった。







「お、おう。ありがと//」







「え?なんで赤くなってんの?あ、風邪か。移さないでねー」







「「「「「(無覚覚…)」」」」」







と思ったクラス内と、華子の無自覚さに呆れる蘭々でした。







「あ!蘭々だぁー!クラスわかんないのに先行ってもらっちゃってかごめんね」







「大丈夫だよー!ちょうど亮ちゃんに会ったから」







「よかったぁー」







そんなところに…







ーガラッ







「亮さーん!寝坊しましたー」







「はよっす。すんません」







「おはようございます。遅れてすみませんでした」







「おっす、亮さん」







「おーおー、来たか。寝坊すんなよなー」







4人の男子がぞろぞろと入ってきた。







私の前には親友の蘭々。







周りの席は4人分の空席。







まさか…







「お前らそこらへんの空いてる席てきとーに座っとけー」







やっぱりー!てか、軽っ!







私の隣は響也って人だった。







…って、ちょっと待って。







「亮ちゃんっ!」







「はいっ」







「どうしてこのクラスの女子、私と蘭々だけなのかなぁ?もう一つこのクラスあるんだよねー?(黒笑)」







「ひぃぃっ!ずずずず、頭脳明晰、運動神経抜群、容姿端麗の中でどれかを持ってる人、女子で2人だけだったんですぅ。2クラス合わせて…すみません」







「「「(亮先が謝ってる…)」」」







「そう…よーくわかった。なら…」







ードスッ







「うっ…」







「「「「(殴ったー!?)」」」」







「龍くんの代わりに一発殴らせてもらったよー!」







「はい…(こぇー、後で龍に返したろw)」







「おい、女子2人のこと調べろ」







「了解です」







「特に恋羽とかいうやつの方は徹底的にな」







「え?」







「俺、あいつとガキの頃会ってる気がするんだよ」







「なるほど。わかりました。にしても、珍しいですね。響也が女子に興味を持つって」







この声は、華子たちに届くことはなかった。