そして‐1週間後‐


教室にはもとの空気が戻っていた


「蓮、もう痛まないか、?」


「全然!いっちゃん、手加減してくれたじゃん」


2人も、元通りだ



でもなぜーあの時一ノ瀬が殺そうとしたのかは

未だにわからないままだ


先生がどんなに聞いても、

工藤や親にさえ


話してないみたい。



「朝倉、教科書〜」


「無理」

「あ?お前、髪の毛切るぞ」



ギャハハハハハ

エムのみんなは大爆笑



家庭科の時間だったから、

一ノ瀬の手にはあの時のハサミの倍ある

たちバサミがあった



「やれるもんならやってみれば?」


その時イライラしてて

ついそんな事をいった




できるわけないじゃん、

いや、


するわけない。と


思っていたその時



ジャキッ



「え…?」


パサッ

「お望みどうりだろ」



10センチくらい私の右の髪の毛が切られた



パサパサと堕ちる



な、ん…で


ポタッ

「おま、何泣いて…」



「バカっっっ!!」


ドカンッ

思いっきり教科書を投げつけた


「い゛っ…」



ダダダダダダダダダダダッ


廊下に飛び出した私


髪の毛伸ばしてたのに〜〜。ううう



「朝倉っ!」



「工藤…」


包帯から、確信した


「派手に行ったな、アイツ」


ファサッ


ドキ


「大丈夫、だから!」


「大丈夫なら泣かないだろ」

ほら、と目を指でさされる


「…一ノ瀬、ひどいよ。

いくらなんでも、切るなんて。」


本当は、そんなに

悪い人でもないのかなって思ってたのに…。


「いっちゃんさ、

出会った時からなんだよ。


出会った時から変な事言い出すし、

行動したがりで。

でも、俺 結構 朝倉に心許してると思うよ、

いっちゃん」


「へ…?」



「朝、倉っ、」



「一ノ瀬…」


ほら。って顔してる、工藤



「俺、…」

私の髪の毛を見ながらうつむく


「大丈夫!!また伸びるから平気、

ごめん泣いたりして

行こ!教室」


「…ん、」



そのあと、私は

彼を見直すことになる






「ーっ、」