全ての始まりは、出会いは、


この席替えだった。





ガヤガヤ


「朝倉かぁ隣」

「…一ノ瀬、っ」




「あからさまに嫌そうな顔すんなよ」

「……」



一ノ瀬陸(いちのせりく)は、


問題児ばかりのこのクラスの中でも

トップを彩る問題児。。



と、隣の席になってしまった私。



「ツインテールマジおもしれー」

グィィィッ


「痛い痛い痛い痛い!!!!!」


ほらほらほら、この有様。


たいしてカッコよくもない

どチビなくせにっ…


「朝倉っ俺寝てるから!」

「どうぞご勝手に…」




「ちょっと!!一ノ瀬くん!!何寝てるの?!」

先生が教科書を閉じて怒鳴る

いい気味!


「え〜だって、

朝倉が授業つまんないから寝てても将来関わんないとかいうから〜」

!?


「朝倉さん、そういうこと?」


先生が怒りの笑いをむけている


「ち、ちがいます!!!?」


にこっとイタズラな笑いを向けてる一ノ瀬

疫病神なのか、この人。




「はぁぁっ、」

「説教お疲れ様、朝倉」



「あんたのせいだっつーの」

「褒めんな、照れる」



「褒めてないし!?バカ!?」

「お〜!幸太!今日はお前鬼な〜」



聴いてないし…。