「大丈夫ですか?」
「へ…?」

そ、そそそそそその声はまさか…!
後ろを振り向くといたのよ!
あーらーしーくーんー!!!
え、え、え、嵐くんが目の前にいるんだけど!
っていうか見てる?あたしのこと見てるよ!?
脳内パニック!!

「ふらふらしてて危ないですよ、先輩」

と嵐くんはささっと来てささっとダンボールを持ってくれました…
…はっ!ダンボール持ってくれてる!
いやいやっていうかどんな状況?!

「先輩?大丈夫ですか?」

うーわーーー!!嵐くんが!嵐くんが!
こてんって首傾げてるよ!かわいいよー!!
興奮のあまり声が出ないからとりあえず頷かないと!

よかった、といってニッコリ笑う嵐くんにもうヤバイ!鼻血とか出そう!
こんな近くで嵐くんみたの始めてだし!
イケメン可愛いとかもう犯罪だよ!

「これ運ぶの手伝いますね」
「え!わわわわわわるいからいいよ!」
「ダメですよ。ふらふらしてて危ないから」

ニッコリ。
きゅーん。
今なら死んでもいいかもしれない。
これがきゅん死にってやつか…!

あ、先にスタスタと嵐くん行ってしまった。
追いかけないと…!

「教室でいいんですか?」
「う、うん!ありがとう!」
「どういたしまして」

はい。あっという間に教室です。
教卓にダンボールを置いて嵐くんは爽やかに「さようなら、気を付けて帰ってくださいね」って言って去って行かれました…
途中からなんの会話してたのか全然思い出せない…
幸せ通り越してぶっ壊れそう…

ぼーっとしてたら委員会に行ってた八重ちゃんが帰って来てました。