「雛、大丈夫?」
「大丈夫だよー」

今わたしは資料室に向かう途中です。
え、なんでかって。
せんせーに明日使う資材を運ぶように頼まれたのです。
んで、八重ちゃんは委員会の集まりがあるから手伝えなくて心配してくれてます。
どのくらい運ばないといけないのか分からないけどまぁ大丈夫でしょう。

「遅くなるけど1人で無理そうだったら待っててね、手伝うから」
「うん、わかったよー。ありがとう」

と、八重ちゃんは委員会に行きました。
よし!わたしも頑張るぞ!どのくらいか本当にわかんないけど!

資料室に向かう途中、今日何度か見かけた嵐くんを思い出してニマニマ。
いやいやいや、ジャージ姿の嵐くん本当にかっこよかった~
こう、なんていうか汗がキラッキラッしててさ…校庭でサッカーやってて運動神経もいいみたいで楽しそうだったし。
はぁ写真撮りたい。
あ、わたしの最近のもっぱらの悩みは嵐くんの隠し撮りです。どうやって撮るかもう悩んでる。
だって脳内焼き付けなんてたかが知れてるし。
だったらちゃんと形に残るのがいいもん。でも無理なんだよね、難しいんだよね。
学年違うから集合写真とかもらえないし修学旅行とかも全然無理だし。
まぁ結局はそれだけじゃ物足りないんだけど。

と、なんやかんや考えてたら資料室着きましたよー。
ささっと終わらせて帰らないとね。
あ、八重ちゃんは先に帰っていいから言ってたのですよ。遅くなるからって。優しいぜ。


運ぶのはダンボール1個分でした。
ちょっと大きいし気持ち重たいけど1人で平気そうで安心した。
ん、まぁ教室は1つ下の階だから階段クリアすれば楽勝楽勝。


…楽勝?ばかたれ。前あんまり見えないんだけど。そいうえばあたしチビだったな、おい。
持ち上げてからの感想です。
っていうかわたしにこれを運べって…!担任は鬼か!体型考えろー!
折角持ち上げたので運ぶけどね!