お母さんとお父さんのような素敵な恋がしたいと小さい頃から思っていた私は、
桜の舞う季節に、運命の人に出逢った。

私、神崎珠奈、今日から高校生。
どこの学校に通うのって?
そりゃーもちろん桜花学園。
桜花学園は、私の両親が出会った場所なの。
小さい頃から、私もお母さんとお父さんのような素敵な恋がしたいと思ってたから、お母さんとお父さんが出逢った桜花学園でならきっと素敵な恋が出来るはず!
運命の人、見つけたいなぁ。
あっ今日、待ちに待った桜花学園の入学式があるから、桜花学園に来てるんだけど、体育館の場所が分からなくて迷っちゃった。
「この学校、広すぎ。はぁーどこなんだろ、ここ。ん?桜だ!綺麗。」
私は、人気のない場所に、大きくそびえ立つ桜の木を見つけた。
「学園にこんな場所あったんだぁー。なんか入学初日から良い所見つけちゃった。ん?てか、誰かいる!ちょうどいいから、体育館の場所聞こ。」
私は、桜の木を見つめてるその人に近づいた。
「あの、すみません。」
「ん?なに?」
その人が、振り向いた瞬間、私の景色ががわりと変わった。
「かっこいい。(心の声)」
私は、その人に思わず目を奪われてしまった。