二人で歩いてるうちに、あっという間に別れる道についた。


「では俺は用事があるから急ぐ」


「おう。 戦ってくんのね」


「ああ。 使者がくるからな」


「……」


そんな言葉を言い残した残念なイケメン厨二病の背中を見送る。


……使者ってなんだよ。
使者って。


そして、そんなイケメン厨二病と一緒に帰っていた自分の姿を思いだし……



「……あーぁ。 俺の平凡な毎日はどうなっちゃうのかねぇ」



なんて呟いても、もう遅いのだった。