それでもやっぱり普通がいいっ!



「うんっ! 仲村くんはすごいんだよ!
だから自信持って! 普通なんかじゃないよ」


彼女の言葉にも、手にも、力が入る。


「……」


黙っていると、彼女は顔を赤くした。


「……す、少なくとも、私は……そう思ってるから!
仲村くん、優しいし……」



ズッキューーーーン

なにかが俺の心臓を撃ち抜いていった。


こ、この状況で、この顔で
その言葉は……ズルい。


彼女が顔を赤くしているから、こっちもつられて赤くなる。


少しの沈黙のあと、彼女が俺の手を握っていたことに気づいて
顔をさらに赤くした。


「ごっ、ご、ごめんね」


そしてパッと手を離す。