学校でも、かわいくて有名な若草さん。
今日もいつも通りかわいい。
癒されていると、若草さんが首を傾げた。
「仲村くんたちは帰るの?」
「あ、うん。 部活とか入ってないから」
「そっか! 部活、入ればいいのに……」
「俺、運動そんなに得意じゃないし……
竜上なら大丈夫だろうけど……」
頭の中には、部活には入ってないのに
体育で大活躍する竜上の姿。
走るのでは陸上部に勝っちゃうし、
サッカーだってサッカー部抑えてハットトリック決めちゃうし……。
「……どうせ俺は凡人です」
つい、“平均”な自分が虚しくなった。
……こういうところもダメなんだろうなぁ。
平均すぎていまいち自分には自信が持てない。
いや、自信を持てるところがない。
少し落ち込んでいると、若草さんが俺を見上げてきた。
上目遣いで、一言。
「……仲村くん。 ネガティブは、ダメだよ?」
……うわぁあああああ!
ネガティブ人間だと思われたぁああああ!
最悪だ。
暗~いとか、根暗~とか絶対思われた。
いや、実際根暗だから仕方ないんだけど!
でも、でも若草さんにはあまりバレたくなかった……。


