「別にいいって。 お前の名前だせば外泊なんて余裕だし」 さっきも言ったが、竜上はお母様方からも絶大な人気を誇っている。 その容姿から、ファンクラブ的なのもある始末。 もちろん俺の母親も竜上ファン……。 「そうか。 だが明日からは寝れないぞ」 「……またかよー」 地獄を思い出して、つい立ち止まる。 と、そこで。 「きゃっ」 いきなり立ち止まったから、誰かが突っ込んでくる。 「わわっ」 ……こ、この声はっ! 後ろから響いた声に、急いで後ろを振り返った。