家には
今年に入ってから就職した
義理の兄がいて、
「兄ちゃん、行ってきます」
というと、
余り笑わない私の分まで
笑っているのかと思うほど
笑顔で
「いってらっしゃい、葵葉」
って言ってくれる。
義理の、とはいえ
自分の兄ながら
いうのもなんだけど
…せっかくの整った顔が台無しだ。
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家から
8分位歩いたところにある
神社に来た。
今日もお祈りする。
「何も起こりませんように……」
ここなら、人もいないし
学校までの道の途中にあるし、
思いのままのことが言える。
助けてもらわなくていいから、
何もいらないから、
せめて、良いことも悪いことも
起きませんように。
どうか――――――――――
私にはもう、
兄しか
大切なものは
必要ありません。
一人なら、
あの時みたいに
手放すことは
絶対にないです。
だからどうか――――――



