葵葉は元姫で元姫のトラウマは葵葉①





「…なぁ、あのイヤリング…」
「…あぁ、本物だ。」
「あ、アイスローズ…」



「…分かったら答えろ。
その子に何をしていた?」



殺気を沈めてから
静かに、無表情で聞く。



「「「〔〔〔答えられるように
殺気を沈めたのかもしれないけど、
静かに、無表情っていうのも
十分怖い……!!〕〕〕」」」



「…起きたか?
どこが痛い?」



「あ、僕…
いえ、この傷は元から
かさぶたになっていたものが
はげてしまっただけで…
お腹の痣は(あざは)
さっきのですけど…」




「…お前ら!!」



「「「は、はい!!」」」



「…集団でうごくのなら、
人を正すために動け。
…そいつらが起きたらそう伝えろ。

もちろんお前らにも言っているからな?

あと、そいつらは
殺気で失神したか、
私にツボを突かれて
寝ているだけだ。
体が重いかもしれないが、
2日後には良くなる。



…じゃあな。」



「「「正統派になって、
世直しをしたいと思います!!
ありがとうございます!!
アイスローズ姫!!」」」





…うるさいぞ。



もう少し静かにできないのか?
アイスローズ姫がここにいるって
騒いでるようなものだ。
見つかるじゃないか。


「痣だけなら、
家に帰ってから
冷やしておけ。
…送ろうか?」



「いえ!
大丈夫です!
本当にありがとうございました!!」



「…あんなところ、
滅多に入るもんじゃないぞ…」



素直な
中学生は満面の笑顔で
鞄をかかえ、
走り去っていった。