葵葉は元姫で元姫のトラウマは葵葉①



────ゴンっ
────ガサッ
────ズゴッ



私に吹き飛ばされて
壁やらゴミ箱やらに
ぶつかる音と、
私に対する愚痴だけが聞こえる…




「悪いがお前らごとき…
三百でも大丈夫だぞ。」



そう言って
一気に50%まで殺気をあげると、
さっきよりも多くのやつが
失神してしまった。



残りの奴らは
あと数メートルのところまで
来ていたやつも
後ずさり始めた。


あと十人くらいか…


男の子が失神してしまったじゃないか。
自分の怪我で少しは和らげられると
そう思ったのに…


こいつらのせいだ。




私はフードを髪と一緒に
左耳に掛けた。


シャリリ…


イヤリングが心地いい音を漏らす。



「…集団ということは
族だろう?
この、バラの形で
水色の宝石が埋められている
金細工のイヤリング…
見聞きしたことがあるはずだぞ。」