この女子、質が悪い。
名前を言いもしなければ
千歳と同じく先入観で…
「…じゃああんた、
何点だったのよ?」
「私?
これから始まる式で、きっと
新入生代表の挨拶をすることになる点数よ。
296点。」
「…え、絢香そんなに高かったの?」
「ええ。次はあなたの番よ、
葵葉さん?」
「…推薦の分を合わせて、
319点よ。」
「…はぁ?
葵葉さん、理想の話はしていないわ。
ここのバスケの推薦は
他のバスケの推薦とは格が違うわ。
…推薦なしで一点ミスなんて……」
「…嘘は言っていない。
残念だったな。」
「…ふん。私は
三日月(みかづき)絢香(あやか)よ。
学校生活、常に私と勝負しなさい。
まぁ、人望は私が圧倒的ね。」
「…葵葉ちゃんの方が素敵な人よ!」
「絢香、さっきの言い方は酷く(ひどく)ない?」
「体育推薦の人だからって、
成績のは関係ないでしょ?」
「なんか、王子も絢香も化けの皮がはがれた、
って感じね。」



