「あと、俺の名前は吉岡(よしおか)千歳(ちとせ)
だから。
で、さっきの話だけど…ここが学区トップの学校って知ってるよね?」
「…当たり前。」
「一部は例外として、
葵葉さ、
その髪、なに?」
「…何のこと?」
「…少しだから気づかないとでも思った?
髪、青がかってるの、バレバレなんだけど。
…ただえさえ苗字で変わり者扱いなのに
髪染めるとか…本当に―――」
「…私のこの髪、
染めてないけど?
もともとこんなの。
…先入観で決め付けるの、
やめた方がいいと思うよ?
「王子」、演じてるんでしょ?」
「!!」
最後の一言は小さな声で言ってやった。
…図星の顔。
朔空の方が顔整ってるし、
表情もきれい。
「…ねぇ、葵葉さん、それ本当!?」
今度は女子か…
「…ねぇ、百合〜。葵葉さん
この髪染めてないって!」
「うっそ!羨ましい(うらやましい)!」
「…ここってさ、推薦(すいせん)の人でも
試験の問題とかなきゃいけないでしょ?」
「うん、誰でも知ってるよ。」
「葵葉さん、外見凄く(すごく)いいのに
バスケの体育推薦だって聞いたんだけどさ、
それって本当?」
「…そうだな。バスケの体育推薦ではいった。」
「…てことはさ、
このクラスで一番成績悪いよね?
いくら問題を、推薦でも
解かなきゃいけないからって、
推薦は入試の合計点数に
20点追加されるもんね。」
「…え、じゃあ一教科60点満点で
五教科300点満点のテストに
20点も追加されたから受かった、ってこと?」
「葵葉さん、合計、何点だった?
まぁ、答えられないわね。」



